うっせえよ!
サプライズは、大体が成功するものなんだけどねえ……。
JOKERはババ抜きでは、敬遠されがちだけど、時として、何よりも最強なカードになる。
そのJOKERを私は持っていた。いや、書いていた。あの恋愛短編小説と並行して。
まさかあの短編が100%連載会議に通るなんて、そんな甘い考えは持っていない。人間は、不安になる生き物で、その不安を補うには、「保険」が必要なのだ。
その「保険」が、このクラフトパッカーに入った原稿だ。
「まことちゃん。」
「は、はい!」
「知ってたの? この原稿の存在。」
「いいえ、まったく知りませんでした。恥ずかしながら……。」
それはそうだろう。誠司さんにも内緒でこっそり書いていたのだから____