うっせえよ!
せっかくのウェルカムドリンクも、味がしない。
本来なら私の場所なのに、クソアマのやつ、誠司さんにべったりで、これだとどっちがお嫁さんなのかわからない。
「お兄ちゃん。こんなカントリーガールのどこが好きになったの?」
カントリーガールと来たか、このクソアマ。
「俺が好きになったんじゃない。好きになられたんだよ。」
おい、こら、おっさん?
あの情けないプロポーズはどこ行った?
「はあ……可哀想なお兄ちゃん。」
このクソアマ、どこまで失礼なんだろうか……ああ、刺したい。お箸でお腹を刺したい。ペンと紙があれば、今すぐにでもそんなサスペンス小説を書きたい。