うっせえよ!





洗濯籠にある私の服と誠司さんの服。



誠司さんのカッターシャツの匂いを嗅いだ。



ああ、これが私の夫の匂いで、私はこの匂いが大好きだ。



匂いを名残惜しみながら、洗濯機に入れて、洗剤を入れて蓋を閉めた。



それからスイッチを押し、洗濯機は音を立てて回り始めた。



ピロピロリン〜♪



この音が鳴るとき、私たちの服は複雑に絡み合って、本当の意味での夫婦になるんだ。




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