うっせえよ!
キャバクラの名刺騒動。
「どうしてそう黙っているんだ?」
そうめんを啜りながら誠司さんは、上目で私を見た。
「なんだ? 食事の時は私語をしないとかいう、家庭崩壊必須のテーブルマナーを叩き込まれたのか?」
私はそうめんをわざと音を立てて啜った。
「ええーい! いい加減なんとか言ったらどうなんだ!? おい! 何が不満なんだ!」
席を立ち、私に箸を向けた誠司さんの目の前に、例の名刺を突き出した。
「これ、なんですか?」