黒狼と3年前の真実
黒狼との出会い……
「という訳で、転校生だ。
里依、自己紹介してくんねー?」
学校って何年ぶり……
友達、なんてもう作らない。
大切な人を失いたくない。
「ん、梶谷 里依。
必要最低限、あたしに関わらないで。」
「そうだ、俺からも忠告しとく。……里依に手を出すな、怖い目を見たくなかったらな。」
それはどうも、かなちゃん。
「かなちゃん、あたしサボるから……」
ーガラガラッー
そう言って、教室のドアが開いた。