刺激の強すぎたお持ちかえり 【完】
この男
朝起きれば、
ベッドの上。

「頭痛っ……。」

私……。

あー。そうだ。ゲロって、ソファで、毛布で……

何故にベッド??

隣を見ると
昨日の男が隣で寝てる。

あー。
やばい。

記憶がないけど、したのかな……。

最後にしたのは、
もう、4年も前だ。

東京に来てから、仕事ばっかで、
彼氏も出来ず……

あんま、
痛くないけど……。

まぁ、酔ってればそんなもんなのかな。


体育座りの状態で、ベッドに座れば、
毛布が引っ張られ、

隣の男が、

「んっ……」と

やっぱり綺麗な顔。

とりあえずベッドから
降りようと男に背を向けると、

「どこいくの?」

振り返れば、
横向きに寝ながら、男がこちらを見てる。

「あの……」

「なに?」

「えっと」

「朝から何?したいの?」

……。
寝起きなのか、
少しだけ、可愛い喋り方……
言ってる事はおかしいけど。

「いや、お水とか借りても良いですか。」

「シャワー?」

「いや、飲みたいので。」

「なら、借りるじゃなく、下さいだろ(笑)」

あ、笑った。

「いや、後で買ってお返ししますので。」

そんくらいやるよ。
と言ってベッドから起きて、キッチンに向かう。
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