刺激の強すぎたお持ちかえり 【完】
「とりあえず、お前、腹減らねーの?」

確かに
さっきは大丈夫と言ったが、
時間もだいぶ経ってきてる。

時計を見れば、
お昼ちかい。

「お腹はそんなに減ってる訳じゃありませんけど、でも……そうですね。そのうち、減りそうな時間ですか。」

「昼だからな、外、食いいくか?」

……。
何故に?


「だからお前顔にでんだって、マヌケ桜(笑)」



そう言って、
また、
嫌味たらしく、

でも、少しだけ、楽しそうに、

急に名前とか……。



「……名前言ってたんですね、私。」

「お前どんだけ記憶ねーんだよ。」


「あなたがお姫様とか私にくさいセリフ言ったのは覚えてますけど。」


私の、精一杯の抵抗。
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