刺激の強すぎたお持ちかえり 【完】
でも、

もーいいや。

今更取り繕う必要もない。

ゲロ女は何言っても変わんないか。


「わかりました。では、言います。」

「ん、」

「彼女がいたら、勝手に冷蔵庫に食材が入ってたら嫌でしょ?米もない男の家に、」

「ふーん、なるほどな。」

「てか、米ないとか、ないし。」

「あー。仕事忙しいし。作るより買った方が早いし、ラク。」

「今はいいかもですけど、デブるかんね!メタボで苦しめ。」

「はは、そんなん言われたの初めてだな。」

そりゃそうだ。

身長は多分180近い。
そして、すらっとしてて、
無駄な贅肉なんてなさそう。

そんな人にデブるなんて、
確かに、ないか。

「まーいいですよ。ほら。早く買いますよ。パン買ってサンドウィッチにでもします。」

「了解。食えるもんより、旨いもん作れよ。」

そう言って、
私からカゴを奪い、

重いだろ、って。

嫌味たらしいんだか、
なんなんだか、わかんないのよ。
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