刺激の強すぎたお持ちかえり 【完】
でも、
とりあえず、

「いや、全然その予定はないですし、出来るなら楽しい明日を迎えたいです。」

笑顔で返答する私と裏腹に、

先程、
綺麗に笑った顔が、


ものすごく嫌なものでも
みるかのような
目つきになる。


「ならあんな風に酒飲んで。のこのこ付いてくるとか、頭悪いだけじゃ済まないだろ。」

確かに。
私は結構な量の酒を飲んでいた。



「あー。そうですね。」

「なら、付いてくるな。」

……。

誘っておいて、
説教とか、なんなの、こいつ。

でも、ここは
奴の城。

刺激する訳にもいかないし、

ほら、
良く一晩のつもりが過ってその場で殺害
とかのニュースがあるし。

「えっと、すいません。」

とりあえず謝ろう。
< 4 / 129 >

この作品をシェア

pagetop