刺激の強すぎたお持ちかえり 【完】
結局、
借りた鍵を使って、

昼に来た、スーパーにきた。

時間は遅くないが、
あまり知らない場所を、ウロウロするのは嫌だった。

とりあえず、
炊飯器はあったし、

お米、お米、
高っ。


5㌔のがお得だけど……。

多分そんなに要らないよね。



そう。
私だって、そこまで馬鹿じゃない。

退職の前に、
きちんと再就職の面接だって行ってある。

まだ、内定はないけど……。

それでも、今残っている
2社はなかなか感触も良かった。

週明けに一つ、結果連絡がくるし、
もう一つの所は面接がある。


ただ、計算外だったのは、
そんなにも早く、寮を出る事になったと言う事だ。

まぁ、自業自得か。

私は
東京に来るまで実家暮らし。
会社は独身寮。

だから、今回初めて不動産屋にいき、
そこで、馬鹿正直に退職するから家を見つけてる事を話せば……

成嶋が言った通り、
いい顔をされなかった。


だから、新しい所に内定が貰えれば、
すぐ動けるし、まぁ、寮もすぐに追い出される訳じゃないし、と……




はぁ。
やっぱり私馬鹿なのかな。

あいつが言った通り、
時間を無駄にするって……こういう事か。

でも、とりあえず
この週末、長くてもきっと数日!!

そう思ったから、
成嶋の提案に乗ったんだ。



「割高だけど、2㌔にしよ。」

あの家、フライパンくらいあんなかな……。
見てくれば、良かった。
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