刺激の強すぎたお持ちかえり 【完】
少しすると

RRR~

知らない番号。

あ、不動産屋かな。

「もしもし。」

「お前どこいんの?」

……。

なんで。

ってか……

「なんで番号知ってるんですか!!」

「はは。口説く時に番号聞くのは常識だろ(笑)」


口説かれた記憶とか
ないですけど。

「お前、酔ってる時、簡単に教えたよ。
少しは危機感持てよな。」

……。

「あ、すいません。荷物と鍵ですよね。明日申し訳ないと思いながら、勝手に入ろうかと思っていました。平日ですしお仕事ですよね。」


「は?」

「あ、いや、ポストに入れておくので。
色々ありがとうございました。」


「……お前何言ってんの?」



「いや、本当に色々ご迷惑ばかりかけてるので、やっぱり申し訳なくて。あ、今普通に家戻れたので。大丈夫です。明日には、家はどうにかしますし、ダメならまぁ、職次第ですが、実家も考えてますので。」



「お前東京居たいんだろ?」

……
私そんな事まで言ってたのか。



人から言われると、恥ずかしいし、
馬鹿としかいいようがないな。

「はぁ。でも、まぁ。大丈夫ですから。」

「……。」
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