あかすぎる、恋に。

素直のむずかしさ

【彩side】

授業が終わり、早速遼真の所へ行って
何事かと聞いて来ようと思ったは良いものの、
普段から先生の信頼に熱い遼真は先生に
頼みごとをされていた。


人がいい(表面だけ)遼真は断れるはずもなく、
何故かこっちを見ながらシブい顔をして
教室から出て行った。


・・・・・私一人がどうにかして
聞き出せる問題じゃないよ!?



もしも傷口に塩を塗る慣習があったら、
ものすごく痛いだろうけど慣れれば大丈夫だよね!?


私のデリカシーの無さはもはや大丈夫どころ
じゃないよ!?



傷が悪くなくなるどころか、増えるよ!?

どうしようかとあたふたしていると、莉雨は
どっか行っちゃうし・・・・・。


しょうがないっ、当たって砕けろだ!!!

そう思い半分ヤケで唄鳥君の前に立った。

急に自分の目の前に来たのがよっぽどびっくり
したのか、目が真ん丸になってる・・・。



「へ、へーい!唄鳥君!!困ってることが
ないかーい!?お姉さんが相談に乗るよ~?
今ならタダだよ!!」

そう言ってみると唄鳥君は一層眉を歪ませて
半分心配、半分ドン引きのような目で見ていた。


「大丈夫ですか、頭打ちましたか?もともと
外れていた数本のねじが、もっとひどいこと
になっていませんか・・・?」








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