あかすぎる、恋に。
絆の色

君の隣で支えることは

【唄鳥side】

今朝、彩からのメールがあった。

内容までは書いていなかったけど、なんだか
想像ができる。


まぁ、あんまり文章力がないのか、
けっこう雑に見えるメールだったけど。


それでもちゃんと気持ちがこもってる。
そんなものだったから。



「・・・・・・・さて」


彩がどんな決断をしようとも、俺はただ
支えるだけ。


大好きなのは変わらない。
だからこそ、彼女の想いをそんちょうしたい。

俺の想いは十分に伝えたから。


あとは伝わっていても彼女が決めること。


「行きますか」

ゆっくりと自分の椅子から腰を上げ、まだ
帰ってきていない親がうつってる写真を見て
ドアへと向かう。


・・・・帰ってきたら、両親を誘ってどこかへ
久しぶりに出かけようかな。


そう思いながらドアを開けると、晴天の
青空が広がっていた。



ニュースキャスターは確か、曇りだとか
言っていたんじゃなかったっけ?


そんな予報はずれな空が澄み渡っていた。





< 122 / 194 >

この作品をシェア

pagetop