あかすぎる、恋に。
「うん、でももう答えは出てるから」
「え?」
もう答えが出てることにびっくりしたのか、
マヌケな声を上げた遼真。
目も点だ。
「だから、答えが出てる!答え?アンサー?」
「どっちでもいい」
ぴしゃりと言ったぞコイツ。
「だからね、私・・・今日中にもう言おうと
思ってるの。朝もメール打ったし。」
「そっか・・・・自分が後悔しないんなら
良いんじゃね?」
そう言ってニコリと笑う遼真はいつもとの
ギャップがあり、私の心にクリティカル
ヒットする。
「これが世で言うギャップ萌え・・・
と言うモノなのか・・・」
「何ぶつぶつ言ってんだ、行くぞ」
そう言って早歩きで歩いた遼真を数歩遅れて
追いつこうと自然に早足になる。
・・・・・学校に着いたら切り出さなきゃ。
唄鳥君に言うのはとても緊張するし、とても
言い出しにくい。
だけど言わなくちゃ。
険しい顔をしていたのか、遼真が顔を覗き込む。
「彩?」
「遼真?・・・・どうしたの?」
「怖い顔してたから。・・・・ホント、無理
しなくていいからな?」
私はその優しさに感動しながらも、笑顔で
返した。
「ううん、大丈夫!」