あかすぎる、恋に。
そう言って二人で学校へと向かった。



* * * * * * * * *



「唄鳥君」

「彩」

ちゃんと、伝えなきゃならない。


「話があるから、ついてきてくれる?」

「・・・・・うん」


私は鞄を机の上に置いて屋上の方へと向かう。

まだドキドキとしてるけど、屋上へと
向かうと次第に緊張はなくなっていた。

きっと昨日のうちに何度も練習していたし、
覚悟を決めていたからだろう。



屋上のドアを開けると、心地よい風が
流れていた。


「・・・・・・・話って?」

「う、うん・・・・前の返事のことで」

「あ、告白の返事ね」

そういうこと、もう少しオブラートに
包んでくれないのかな?

「・・・・・言いたくないならいいけど?」

「あ、ううん!?・・・ちゃんと言うから」

こういうことには結構鋭いんだろうな。

「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」

ええい!当たって砕けろだぁ!!!
「私・・・・!!私、ごめんなさい!!
唄鳥君とは、付き合えない!!」


「・・・・・・・・それで、いいの?」

え?

「後悔しない?」

「あ・・・うん。分からないけど、これが
悩んだ末に見つけた答えだから」








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