あかすぎる、恋に。

大好きな人は

【彩side】
唄鳥君との仲も一層深まった後、私は
今まで通りの平凡な日常を取り戻していた。


莉雨とも遼真との仲はまだなんとも言えない
けれど、それでも今は穏やかな時間を過ごしていた。


このまま続いてほしいなんて思ったりもして。


だけどこのままじゃいけないとは一部分の
自分が言っている。


「このままじゃいけないよね」

お昼休みになったので私は、一人で
いちごパックを飲んでいると勢いよくドアが開いた。


その勢いと同じくらいな勢いで唄鳥君が
入ってきた。


「彩!!!」


「え?」

いきなり私の名前を大声で言われた。

いや、そんなに大声出さなくても聞こえるよ?

私、そんなに耳遠くないし。

「そういうのはどうでもいいから!!」

あれ?私、今一言も言ってないよね。
私はキョトンと首をかしげていると、唄鳥君は
必死な形相で私の元へ来る。








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