あかすぎる、恋に。

大人っぽい顔はクシャクシャに涙でぬらし、
ポタポタと地面に染みを作っていた。


「本当大好きで、一番の友達で、大切な人
なんだ。だから、私は本音で話してほしい。
私も本音で話すから。」


「・・・・莉雨、私も・・・それで莉雨が
楽になるのなら、私と莉雨の関係が
変われるなら。」


そう言って、にっこりとほほ笑んだ。

莉雨は涙がかわいて上手く笑顔を作れ
なかったけれど、それでも笑ってくれた。


「彩は、私のこと・・・・嫌い?」

私はその質問にとても驚いた。

まさかその質問が来るなんて思っても
なかったからだ。


「どうして・・・・・・・・?」

私はその言葉しか口に出せなかった。

何で莉雨のことを嫌いにならなきゃいけないのか。

何でそんなこと確かめるのか。


「だって私、彩にひどいことをしたんだよ!?
普通友達だったら、もう復縁もできないほど
ひどいことなんだよ!?」


「そうだとしたら?」


「そんな私がまだ彩の友達気取りして
いたら、許せないでしょう?」

だけど、意味が分からなかった。
どうしてそこまで必死になるのだろうか。


「怒っていいんだよ!?」





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