あかすぎる、恋に。

文化祭は吉か?

【彩side】
キーンコーンカーンコーン

こうして始まった5時間目。
言っていた通り文化祭のことだった。

莉雨は前でどんな出し物がいいか話している。

メイド喫茶もいいな~、でもここは無難に
お化け屋敷かな~?

いやいや、演劇もいいし・・・。

そんなことを独りでぶつぶつ言っている私。

「はーいそこのぶつぶつ何か言っている
安斎さーん!何がいいか案はありますかー?」

あー、指名されちゃっている安斎さん可哀想。

ついでに世界の安斎さん可哀想。

そしてクラスでただ一人、安斎と言う苗字の
私も可哀想。


・・・・・・・・ん?

安斎って私のことかい?


「そうでーす!そこの私なのか?って顔を
しているあなたでーす!」


くそ、莉雨め・・・・!!
私を最初から狙っていたな・・・!?

この私、安斎彩はタダではやられないぞ!!

「はいはーい!私の席の前の人と、その前の人も
いい案があるって言っていましたので、言わせて
あげてもいいですか?」





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