あかすぎる、恋に。
「あー・・・彩は確か演劇の方だっけ?」

「そーなのよぉ!しかもさ『シンデレラ』で、
私はなぜか主役に当たっちゃうし・・・」

そう、私の役はシンデレラ。

灰かぶりじゃないっての!!

演劇の役割になった人は、くじ引きになって、
配役を引くことになった。

主役とか、大事な役になるのはほとんどの
確率でないのに、私はまんまと当たったのだ。


唄鳥君は監督の手助けという役になって
ホッとしていたけど、私が固まっていたことを
察して同情してくれた。


確か遼真はメイド喫茶の方の手助けになった。


「ううー・・・シンデレラでしょ!?
無理無理、私がドレス着たらみんなの目が
腐ってしまう!」


「えー、そうかなぁ?彩の顔は結構イケてるよ?」


私はそう言う莉雨のことを恐ろしく
なってしまった。


「なんていう顔してんのよ。もう、衣装は
借りてきたらしいから。」


だから6時間目なのに先生は授業をしないのね。

文化祭の準備かぁー。

何か手伝わないとやばいよね。
私も少しはクラスの為に貢献しないと!!




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