あかすぎる、恋に。
「じゃあさ、俺が相手になろっか?」
・・・・・・・は?
「な、ななななな何で?正式に彼氏に
なったからと言ってそこまで気を使わないで
良いよ?」
彼氏、と言う単語を出したためか、
遼真の顔は真っ赤でゆでたこみたい。
「他のやつとやるよりはまだマシだろ?」
まぁ、そこまで言われたら・・・・。
「じゃあ、練習相手・・・頼んでおこっかな。
・・・・・よ、よろしく。」
相変わらず赤い遼真の顔を見るとなんだか
私まで恥ずかしくなってしまう。
「お・・・おう、じゃああっちの
空き教室に移動すんぞ」
「うん・・・・?」
何で移動する必要があるのかよく分からなかった
けど、とりあえず従うことにした。
一応莉雨と唄鳥君に声を掛けておいたけど、
何か2人ともニヤついていたには
気のせいと言うことにしておこう・・・。
「じゃあ、始めんぞ。」
「ちょっと待って」
もちろんシンデレラと言う話は知っているけど、
脚本も無いし何のセリフを言えばいいのか
分からない。
「どんなセリフ言えばいいの?」
「・・・・・さぁ?」
これじゃあ、何も練習もできないじゃないか!
えーい、ここは思い立ったセリフを
言うしかない。