あかすぎる、恋に。
【唄鳥side】

今までスムーズに進んでいた。
でも、舞踏会で踊るシーンの時、一瞬彩の
顔がこわばっていた。

足なんか見るとプルプルと震えてる。

・・・・・足、ひねった?


だけど、ここで止めたらとか思って無理
してんだろうか。


「変わらないおひとよし。」

ぼそりとつぶやいた言葉だったが、隣の
人に聞こえたらしい。

何のことか分からないらしく、?マークが
ついている。

・・・・助けないと、だけど。

それをするのは、俺の役じゃないから。

後ろの方でガヤガヤと音がした。
何事かと見てみると、客が舞台裏に
来たらしい。

もめごとになったら結構めんどくさいな、とか
想いながらもめごとの方へ歩いた。


「どうしたの?」

適当にそこら辺にいる人を捕まえて、
訪ねてみると・・・。


中心で暴れてる人を見つけると、聞く
意味もなくなった。

「やっとおでましかな」


ゲームのラスボスじゃないんだから、とか
一瞬思ったけど、綺麗にたたんである衣装を
持つ。






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