あかすぎる、恋に。
恋色は夕日の色で

ダブルデート、ですか?

【彩side】

「遊びに行きたぁぁぁぁい!!!!」

私は莉雨にそう言った。

言われた当の本人は、意味が分からずに
目をぱちくりとしていた。

まぁ、そうなるわな。


優雅にお昼を食べていると、私がいきなり
叫んでいたわけで。

叫んでいたことも意味不明で。

「どうした、彩?ついに頭のねじが外れた?
大丈夫、骨は拾ってあげるから。」


「いやいや、私を勝手に殺さないでね?
ただ遊びに行きたいって言っただけだし。
頭のねじは外れてないよ?」


私は必死にそう言うと、莉雨はちょっと笑って
ごめんごめんと謝ってきた。

ま、いいか。


「んで、遊びに行きたいって?」

「うん!」

「・・・・・一人で行ったら?」

ジト目でそう言っている。
寂しいよぉ~・・・・・・・。

「だって、最近は莉雨と一緒に遊びに
行く機会なんてないし、少しでもいいから
ハメ外していきたいなぁ~・・・なんて」

そう言って莉雨の顔を見ると妙に感心して
私の顔を見ていた。


「私もそう思ってたんだよぉ~!!!」

え・・・・・・・?

あ、いや。
さっきまで、一人で行ったら?とか、結構
冷たいこと言ってなかったっけ?




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