あかすぎる、恋に。

「・・・・とにかく、もういいよ。」

「と、いうと?」


ごめんね、私は文章力だけじゃなくて
理解力もないから何がいいのか分かんない。

そんな私を見て、ため息をつく遼真。

「土曜日だろ、遊びに行くの。」
「あ、うん!」

確認したってことは行けるんだよね!!
よかった~!!

「んじゃ、よろしくね!詳しいことは帰ってから
メールで送るよ!!」

そう言って、帰りの支度をするためにその場を
はなれた。

「おい!!」

遼真が私を引きとめていたっぽいけど、
私には全然聞こえていない。


土曜日のプランで、頭がいっぱいだからね!

「・・・・お前のメール・・・分かり
づらくて困るんだよ・・・」


ため息交じりに這い出した言葉は、私の耳に
届く前に掻き消えた。







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