あかすぎる、恋に。

大好きな人へ

【彩side】

土曜日。

私はいつもより早く起きて、準備をする。
だって今日はみんなで遊びに行く日!!

当然私も張り切っているわけで。

何と30分も前に来てしまったという。

「あー・・・超ヒマなんですけどー」

そこら辺の公園のベンチに腰を掛けようと
思い、公園へと行くと・・・・。

「あれって・・・遼真?」

あの、カジュアルに着こなしている、オーラが
そこらへんとちょっと違う人?

いや、ないない。
こんな30分も前に来る人なんて、よほどの
馬鹿か楽しみにしてた人しかいないだろ。

そこで私はチラッと顔を確認してみる。
・・・・・・どうしよう。

「遼真だ・・・・・」

もしかして私、約束の時間を30分前倒しに
教えていたとか?

そんなわけないよね、うん。

「・・・・・・・単なる馬鹿か」
「誰が馬鹿だ」

私はそうつぶやくと、後ろから遼真が
話してくる。

否、ツッコんでくる。

「だって遼真、30分も前だよ?こんな
はやくに来るなんて、本気で楽しみにして
いる人か単なる馬鹿くらいだよ?」




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