あかすぎる、恋に。
「まあまあ、そんな必死にならなくても。
・・・・彩も、もうすこーし男心っていう
ものを理解して?」
男心って言っても・・・・。
私男じゃないし。
エスパーでもないし。
「見られたくないものだってあるんだよ?」
私は、唄鳥君の口調に違和感を覚えた。
・・・・違和感かぁ。
うーんと、考えていると遼真と会話を始める。
「遼真も、そんな必死になって隠すもんじゃ
無いでしょ?」
「うっせ。・・・シャイなんだよ」
「え、自分で言うの・・・・?」
あ!!!
敬語!!!
敬語がなくなっているぞ!!
同年代でも敬語を使う唄鳥君は、なんでも
コミュニケーションが苦手だったから、
無意識につけてしまうものだったのだろう。
きっと警戒心が強かったんだね?
でも、敬語がなくなっているってことは。
遼真にも心を開いたんだね!!
私は一人でニコニコしていると、会計を
済ませた莉雨が来て、私の異変を察知する。
「何?彩が変だけど・・・?」
「さあ、いつものことじゃね?な、唄鳥」
「変人なのはいいんですけど」
・・・・おーい、3人!
聞こえているぞー!!