あかすぎる、恋に。

「次、どこ行く?」

私はそう聞きながら時間を確認してみる。
すると、思ったよりショッピングで時間を
使ったのか、お昼前だった。


「そろそろお昼食べる?」
そう言ったのは莉雨で、
「じゃあ、ここの近くに知り合いが出してる
お店あるんだけど行く?」
と、唄鳥君。


私と遼真は事の成り行きを見守って、結局
唄鳥君の知り合いがやってるお店に行くことに
決まった。


「店主ってどんな人?」

私はそう聞くと、唄鳥君からは意外な
言葉が口からサラッと出た。


「ハイテンションで、頭抜けてて、やけにガタが
良い、筋肉馬鹿。」

えー、悪口しか言ってないよね?
すごく突っ込みたいのを我慢して、お店まで
歩いた。

「さ、ついたよ?」

と言って扉を開けた瞬間。
私は自分の目を疑った。




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