あかすぎる、恋に。

唄鳥君はハンバーガーで、遼真は和食定食。
莉雨は餃子とチャーハンで私はスパゲッティ。

みんなの感想によると、味はどれもとても
おいしいらしい。

もちろん私のスパゲッティも文句の
つけどころがないほどおいしかった。


唄鳥君は感想については何もなかったけど、
ハンバーガーに文句は言っていなかったから
味は良いんだろう。

キラキラした目で私たちの方を見ている
唄鳥君のお父さんの目線で、食べづらかったけど。


「ごちそうさまでしたー」

マジでおいしかった。
お礼を言って外に出ると、ノープランのため
何も考えてない。

だから、何をするか決まってない状態だ。

「えーと、どうしよっか?」
またまた私はそう言うと、莉雨から意外な言葉が
でた。


「ごめんっ!私、これから用事!!」

え?
ってことはここでお別れ?

「あー・・俺も用事があって。・・・じゃ、
ここら辺で。」

私が何か言おうとした時に、唄鳥君が重ねて
言って、颯爽と帰ってしまったので、
どうすることもできない。


莉雨もなんかどさくさに紛れて帰ってるし。
・・・・・どうしよ。



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