あかすぎる、恋に。
「どうする、遼真?」
私は困って遼真の方を見るが、無論、遼真も
困った様な顔をしているし。
うん、困ったというか難しそうな顔で眉間に
しわを寄せていた。
そして私の方を向き・・・ため息をついた。
「お前さ、男心も女心ももう少し分かれよ。
俺でも分かるぞ?」
え?
今度は男心だけじゃなく、女心もってこと?
私、一応女・・・・・・。
じゃなくて!!!
「で、どうするの?せっかくだし帰るってのは
選択肢にないよね?」
「ない」
即答で返されたよ。
「ねぇ遼真・・・・・」
「彩」
私が何か言おうと言葉を紡ぐ前に、遼真は
声を重ねた。
「何?」
遼真はポケットの方から小さな箱を取りだす。
「これ」
「・・・・・・・・・え?」
パカッと箱を開けると、小さなネックレスが
入っている。
「さっきの雑貨屋さんで、ショッピングに熱中
している間に、唄鳥と買った。」