あかすぎる、恋に。
【遼真side】
彩が一人で帰った後、俺は沢良宜さんと
一緒に帰っていた。

『良かったね、莉雨!!』

彩はそう言っていた。

なにが?意味が分からない。
俺が分からない話をする二人。

「何言ってんだか・・・・」

「ん?何が?」


あ、やべ。
知らない間に声が漏れていたのか。

沢良宜さんが聞いてくる。

「いや、別に」と軽く返事をするも、
何かモヤモヤしていた。


何だろう。
なんか、なんか・・・・。

「・・・・・・・・・・・・」

会話が続かないとか、そんなこともう
気にしてなかった。

今はただただ、このモヤモヤしたものの
原因を探していたかった。



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