あかすぎる、恋に。
「・・・・・もう朝か・・・」
知らない間に寝ていた俺は、制服のまま
だったのでしわくちゃになっていた。
携帯をふと見ると、昨日の夜に一件
メールが来ていたらしい。
「ん?」
その発信者は彩だった。
ただでさえメールが苦手とかいうのに、
無理して。
俺はそのメールを見た途端、吹き出して
しまった。
きっと、コーヒーでも飲んでいたら
大惨事だな。
「ほんっと、不器用だな・・・・」
携帯を鞄にしまい、俺はさっさと家を出た。
今日も彩の家に一直進だ。
そんなことにこだわってるのは自分でも
よく分からないのだが、これだけは
譲れないというもんがある。
それが俺はきっとこれなんだな。