あかすぎる、恋に。
ねえ莉雨、遼真・・・・。
どうしよ、私・・・・・・。
「彩!」
パシッ
遼真が私の腕を掴んだ。
遼真の手は大きくて、それなりに力も
あったから痛かったけど、それよりも
今までの不安が消えて行くようだった。
「・・・・・行こう」
そう言って私の手を引いていく遼真。
私はぶっきらぼうに言う遼真のことを
後ろから見ながら頷いた。
「・・・・・・うん」
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「莉雨!おはよ~」
私は元気にあいさつをすると、莉雨は
不審そうに眼を向けてくる。
え?ひどくね?
「あ、いやね。だってさ!いつもより
テンションがおかしかったから」