あかすぎる、恋に。
【彩side】

私は一人、誰もいないスッカラカンの
教室にいた。


机にしばらく突っ伏していたけれど、
時間も時間なのでゆっくりと顔を上げた。


「告白・・・・か」

その時私はどうするのだろう。
どう思うのだろう。


もしかしたら、なりふりかまわず止める?
やめて、告白なんかしないでって?


せっかく親友の恋が、実りそうなのに?



好き、大好き・・・・。

莉雨、ごめん。
私・・・・・・遼真のこと・・・・。



私は必死に首を振る。
そんなことない。遼真は大切な幼馴染。


だけど、それだけ。


遼真も私のことなんて、心にも留めてない。
私も、遼真のことなんて。






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