あかすぎる、恋に。
「・・・・・もういいよ。」

私はすっかりふてくされて、そっぽを向いた。

「・・・おい、なにふてくされてるんだよ」

あ~無視無視。
「・・・はいはい、悪かったよ。
だからこっち向けって。」

グイッと腕を引っ張られて遼真の方に
身体ごと向く体勢になった。


「・・・っ」

予想以上に近くに遼真の顔があったので
一瞬ドキリとした。

「りょ、遼真!近いから!!」

「あ・・・ああ、悪い。」

ビックリした・・・。
遼真の黒い目がものすごく近くにあったので
柄にもなくドキドキした。


「おいっ、時間やばくねぇか・・・?」
「あっ・・!!!遅刻する!!!」


私と遼真は全速力で学校まで走り、なんとか
遅刻は免れた・・・・。

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