あかすぎる、恋に。
「初めまして・・・・とはちょっと違うかな。
このクラスの唄鳥夜(うたとりよる)です。」
唄鳥?・・・・・・あ!!!
「私の前の、休みがちでほとんど学校に
来てなかった、きっと勉強遅れてる子か!!」
私は思わず大声でいった。
唄鳥君はなぜか苦笑気味だ。
やっぱり具合悪いんじゃ・・・・。
「結構、ひどいですね。これでも一応勉強は
平気な方ですよ。」
えー、と私は半信半疑の目を向ける。
するとまた苦笑して、とんでもない
ことを言い始める。
「だって、安斎さん、テストの平均
低いでしょ?前なんて赤点ギリギリ・・・」
「きゃー!!!何で知ってるの!?」
私は人に赤点を知られるのが初めて
だったため動揺した。