あかすぎる、恋に。
「一応もう一度聞くけど・・・・・
朝遅かったワケはなんだい?」
「・・・・・・・・・・・」
おーい、無視ですかい?
そう言いたかったけど、遼真の焦点は
合わず、心ここにあらずって感じだ。
ここまで来ると本気で心配するよ?
「遼真ー!?」
けっこう大きな声を出すとやっと
気づいたのか、「ああ・・・」
と返事をする。
「・・・・・・親と喧嘩してた」
最初の方はかすれていて、かろうじて
聞こえる程度だったが、やっぱり聞かない
方が良かったのだろうな。
「ごめん」
少し意地を張る私でも、ここは素直に
謝った方がいいと思い素直に謝罪の
言葉を口にした。