あかすぎる、恋に。
「別にいいよ。」
そう言ってくれたのはいいものの、
どんよりとした空気が私と遼真の間に
流れ込む。
・・・・・・怖いほどに会話がないんだけど。
あの楽しかった頃の登校中を返してくれ!
戻ってきてくれ!
なんて言っていても心の中だけなので
聞こえるはずもなく・・・・・・。
「・・・・・・・・・あのさ」
「うひゃあい!!?」
いきなり話しかけられて、
変な声を出してしまう。
気にしている様子は全くなく、やっぱり
いつものような元気はなかった。
それでも遅刻になると困るので、
ゆっくりと歩き始める私と遼真。
なかなか話し始めないことはなんとなく
予想がついていたのでゆっくりと
青を上げて空を見る。