あかすぎる、恋に。
そこには私たちの周りのムードなんか
気にしないくらいの青空が広がっていた。
思わずそのまぶしさに目を細めてしまう。
「彩は昨日・・・・・・」
ドキッ
・・・・・・・まさか。
まさかまさかまさか。
昨日の教室でのことがばれてた!?
唄鳥君と話したことも!?
大声で泣いたことも!?
わたしはあれこれと思い返しながら
青ざめていると、遼真は遼真で
何か考えているらしく黙っていた。
何か決心して口を開いた。
「・・・・・・・沢良宜さんと、一緒に
帰らなかったのか?」
「・・・・・・・・・・」
莉うが一人で帰ってるところ、
見てたんだ・・・・。
「いつも一緒に帰ってんだろ?・・・
何か忘れ物でもしたのか?」
・・・・・・・・・・・・・。