あかすぎる、恋に。
私は分からないと言いたくて、首を
かしげていると莉雨は困った様な笑みをして
ふと視線をそらしてしまう。
しばらくはじっと、莉雨のことを
見つめていたが、莉雨は青空を
じっと見つめている。
私はその視線を追うように窓の外を見ると
雲一つない晴天が澄み渡っている。
ねぇ莉雨。
あなたはその視線の先に、何が映っているの?
もし、誰かの顔が浮かんでるならきっと
その人というのは・・・・・・。
その先は考えずに、ゆっくりと前に
向き直る。
何故だか、クラスメイトのみんなが
こっちの方を見つめていた。
・・・・・・・え?何?
私は訳も分からずにきょろきょろと
していると、遼真と目があった。
その目の中にどんな思いが詰まっているのか
分からないが、気恥ずかしくてそれ以上に
気まずくて目線をそらした。
「あー・・・彩さ、先生がさっきから
ちゃんと話聞けよーって言っても
聞かないから怒っちゃったんですよ?」
そっかそっか。
クラスメート全員注目するほど怒って
しまったんか。
・・・・・・ちょーやばくね?