あかすぎる、恋に。
「明日、貸してやるよ。」
「え!?本当に?ありがと!!」
いやー、感謝だわ。
課題なんて進んでやらないし、理科なんて
言ったらもっと気が進まないだろう。
本当にやらなかったら、先生にブチ切れて
いただろうな。
想像するだけでぞっとするもん。
「だったら課題をやりゃあいじゃねーか?」
呆れた声でそう言う遼真。
・・・・・テレパシー。やっぱり二次元から
来たんだな。
「だから来てねぇって」
「あ、それでさ」
いちいちツッコミをしてくる遼真を完全に
無視し、次の話題へと切り替える。
「喧嘩・・・・仲直りした?」
その瞬間遼真が黙る。
やっぱり、この質問は駄目だったかな。
私は妙な緊張をしながら返答を待った。