あかすぎる、恋に。
その事実が嬉しくて、
その言葉が苦しくて。


「違うよ・・・・。私は、そんなに苦しく
ないよ。だって、誰かのために何かできること
なんてほんの一握りで、それをできることは
嬉しいもん。」



私が莉雨の為にできること。
私が遼真の為にできること。

ずっと考えても、全然わからなかった。

「だからね、私は大丈夫なの。
遼真の方が、心配だよ・・・・?」


その瞬間、凄い怒号が聞こえてくる。

「そんなのっ!お前の方が大丈夫じゃない
だろ!!何でそんな平気面すんだよ!?」



・・・・・・・・・・

「頼れよ!!俺のこと、幼馴染のこと、
もっと頼れよ!!遠慮とか、そういうの
いいから!・・・・・頼ってくれよ」


・・・・・・・・・・


「辛いんだよ、何もできないでのうのうと
知らん顔しているのが。」


「・・・・・・・・・好きなの・・・」

「え・・・」

私が急に発した言葉に、遼真は心底
驚いていた。
















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