あかすぎる、恋に。


「おはようございまーす」


能天気な声が朝から頭に響く。
・・・・・唄鳥だ。


「朝からうるさいのが来た的なヤツ
やめてもらってもいいですか?これでも
結構心はピュアなんで」



うそだぁ・・・・・。

「信じてませんよね?絶対信じてませんよね!?」


「唄鳥君・・・・・ひ、人は見かけによらず!
だもんね・・・!!」



彩、それフォローになってないからな!?
一番ひどい奴だからな!?


「・・・・朝から元気だねー」

そう言ってひょっこり現れたのは沢良宜。
まだ眠そうにあくびをしながら来る。



「お・・・おはよう!」
「・・・・・あ、お、おはよ!!」

ぎこちなく会話をする彩と沢良宜に微妙な
空気が一瞬流れたのは気のせいだろうか。



でもそれは俺の見間違いだったらしく、
唄鳥は全然気にも留めてない。


二人ともいつも通りの感じに戻ってるし。


きっと俺の見間違いだったんだろう。









< 99 / 194 >

この作品をシェア

pagetop