あかすぎる、恋に。
「おはようございまーす」
能天気な声が朝から頭に響く。
・・・・・唄鳥だ。
「朝からうるさいのが来た的なヤツ
やめてもらってもいいですか?これでも
結構心はピュアなんで」
うそだぁ・・・・・。
「信じてませんよね?絶対信じてませんよね!?」
「唄鳥君・・・・・ひ、人は見かけによらず!
だもんね・・・!!」
彩、それフォローになってないからな!?
一番ひどい奴だからな!?
「・・・・朝から元気だねー」
そう言ってひょっこり現れたのは沢良宜。
まだ眠そうにあくびをしながら来る。
「お・・・おはよう!」
「・・・・・あ、お、おはよ!!」
ぎこちなく会話をする彩と沢良宜に微妙な
空気が一瞬流れたのは気のせいだろうか。
でもそれは俺の見間違いだったらしく、
唄鳥は全然気にも留めてない。
二人ともいつも通りの感じに戻ってるし。
きっと俺の見間違いだったんだろう。