恋なんていたしません!
ゲームならではの特典と言うヤツだ。

そのメールを読もうと思って画面をタップしようとしたら、玄関のチャイムが鳴った。

ピンポーン

…何よ、こんな時に。

人が気持ちよくゲームに興じている時に、一体何の用よ。

時計に視線を向けると、夜の7時を過ぎたところだった。

こんな時間にセールスマンがきたの?

まあ、ノルマをクリアするためにこんな時間まで一生懸命ですこと。

フンとバカにするように鼻で笑うと、マサヤくんからきたメールを読もうと思った。

ピンポーン

2回目のチャイムが鳴った。

しばらく無視したら、すぐに帰るわよね。

こんな時間まで、買うつもりはないけどご苦労さん。

ピンポーン

3回目のチャイムが鳴った。
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