恋なんていたしません!
いやいや、そこは別にいい!

ツッコミを入れるところはそこじゃない!

「マサヤくん、どうしよう!

隣に同期男が引っ越してきたよ!」

ブロマイドのマサヤくんに向かって先ほどまでのことを話した。

あんなヤツが隣にいるんだと思ったら吐き気がしてきた…。

オレンジジュースをラッパ飲みして、こみあげてきた吐き気を無理やり落ち着かせた。

何であんなヤツと職場はおろか、プライベートでも会わないといけないの!?

「って言うか、何のバツゲームだ!?」

だから3次元の男は信じられないんだよ!

人の気持ちを弄ぶだけ弄ぶから大嫌いなんだよ!

「う、うが~っ…!」

頭の中に、あの頃の嫌な思い出がよみがえった。

わたしを3次元の男嫌いにさせた、できることなら丸々消したい黒歴史である。
< 14 / 102 >

この作品をシェア

pagetop