BORDER LINE

ぐわんぐわん、私は、鈍い頭痛にハッと眸を開けた。

———夢?

東センパイが心配そうに私を覗き込んでいた。

しかし、夢と現がぐちゃぐちゃに交錯していた私は、訳がわからぬままに、東センパイを突き飛ばし、キャンバスをひっ掴んで、美術室を後にした。


そして、その翌朝、私は東センパイに、謝罪と共に休部届を押し付けた。

コンクールのために描いたキャンバスは、まだ、私の部屋にある。
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