BORDER LINE
「かすみちゃんって、誰だよ?ウチのクラスに、んな女子いたっけ?」
「転校生じゃねぇーの?」
俺たちは、
始業のチャイムもお構いなしに、
「チャイム鳴ったんだから、座んなさいよ!」と、お怒りの、メガネ委員長さんもお構いなしに、
俺達は、黒板の前で、ギャースカギャースカ、バカ騒ぎ。
ただ、いつの世の小学生も、あのセリフだけには弱い。
「ヤベッ、センセ、来るぞっ!」
ガキ大将の焦った声で、俺達は、一斉にガタガタ席につきはじめた。
朝の会。
高松センセにトタトタくっついてきたのは、髪の長ぇ女だった。
髪の長ぇ女、第一印象はそれだけだった。
8年間、片想いする女にそれだけかよっ、とツッコまれそうな話だが、
きっと、皆、
金髪でリーゼントで、ゴツい肩に髑髏タトゥーを入れた兄ちゃんを見れば、あ、ヤベェ奴だと思うし、
麦わら帽子に、赤シャツ着た兄ちゃんを見れば、あ、海賊王だと思うはずだ。
ヤベェ奴、海賊王、髪の長ぇ女、
まぁ、人の第一印象なんてそんなもんである。
「転校生じゃねぇーの?」
俺たちは、
始業のチャイムもお構いなしに、
「チャイム鳴ったんだから、座んなさいよ!」と、お怒りの、メガネ委員長さんもお構いなしに、
俺達は、黒板の前で、ギャースカギャースカ、バカ騒ぎ。
ただ、いつの世の小学生も、あのセリフだけには弱い。
「ヤベッ、センセ、来るぞっ!」
ガキ大将の焦った声で、俺達は、一斉にガタガタ席につきはじめた。
朝の会。
高松センセにトタトタくっついてきたのは、髪の長ぇ女だった。
髪の長ぇ女、第一印象はそれだけだった。
8年間、片想いする女にそれだけかよっ、とツッコまれそうな話だが、
きっと、皆、
金髪でリーゼントで、ゴツい肩に髑髏タトゥーを入れた兄ちゃんを見れば、あ、ヤベェ奴だと思うし、
麦わら帽子に、赤シャツ着た兄ちゃんを見れば、あ、海賊王だと思うはずだ。
ヤベェ奴、海賊王、髪の長ぇ女、
まぁ、人の第一印象なんてそんなもんである。