BORDER LINE
んなドロッドロの事情も重なって、俺の母親は、朝倉を気にかけた。

「佳純ちゃんと、仲良くしてやるんだよ。」

それは、夕飯時、何度も何度も、繰り返された。

しかし———

———9歳、といえば、

「女子なんかとナヨナヨ話してるやつって、なんかカッコ悪くね?」とかいう、

小学生男子あるあるの、あの理論が、クラスで横行する頃なのである。

(〝可愛い女の子とおデート♡〟を夢見る高校生男子からすれば、全くもってイミフー理論ではあるが。)
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