ange~天使が恋した王子様~

「ちょ、まって、ソウくん!」

下駄を履いてあまり速く歩けない私は前を歩くソウくんに言った。


「あ、わりー下駄か…?」


「う、ん……ごめん」


「なんで謝んだよ」


「だって…」


「悪かった、気づかなくて」


「大丈夫だよ」

それからソウくんは私を気にしながらスピードを合わせて歩いてくれた。
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