ange~天使が恋した王子様~

「うるせー、棗」


「なーにカッコつけてんの」

ニヤニヤ笑いながら棗は言った。


「いつ⁉︎」


「葉よりも早い時間、ずーっと走ってるわよ」


「そこらへん走ってるだけ。ずっとは走ってねー」


「知らなかった…」

なんか、ショック…


「仕方ねーよ、お前寝てんじゃん」

なにも言い返せないのが悔しい…でも…


「すごいね、努力してるんだ」


「当たり前だろ、じゃなきゃ、レギュラーなんてむりだ」


「……そうだね」

ソウくんは、どこまでも前を向いてるんだね。
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