ange~天使が恋した王子様~

「あ、杏!」


「棗ー」


「どうしたの?昼休み、ソウに連行されてっちゃったけど」


「特になにもなかったよ」


「なにそれ〜」

そう言う棗を私は笑って誤魔化した。

心配かけたくないし。


「もう始まるよ。借り物競争」


「借り物競争?」

誰が出るんだっけ…
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