ange~天使が恋した王子様~
「あれ、忘れたの?ソウ出るんだよ」
「え⁉︎」
「あれ、知らなかったの?」
「ソウくん、走り速いんだからそれ出るならリレー出てよ…」
「まぁ、ソウが出ても杏は変わってもらえなかったけどね」
苦笑して言う棗。
「それに、1位だったんだからいいじゃん。
カッコよかったよ?」
「…………ありがと」
「それに、楽しかったでしょ?」
「う、ん…まぁ………」
「なら、よかったじゃん」
「まぁ…………うん………」
「ふふ、……あ、始まるよー‼︎」
パァン‼︎
そして、ソウくんが走り出した。